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WSPR 7MHz帯運用 今日も9000Km越え(3/19-20)

月1回はWSPRのビーコンを夜間出すことにしています。

HF帯の全球のコンディションの把握と、機器類のメンテ。周波数較正の確認もしています。

WSPRは交信をしません。送出局のコールサイン、グリッドロケーターの4ケタ、それとパワー(dBm単位)をデータとしてビーコンにのせて発射します。ビーコンの送出時間は約112秒。

モードはSSBにして、変調信号を1400~1600Hzの間で打ちます。

今日(2019/3/19 20:00JST)の設定は


Rx 7.0386MHz(USB/ダイヤル値=抑圧前のキャリア周波数)Tx +1460Hz(7.040060MHzに中央周波数が出ます)Tx/Rx比 13%(2時間率)Power 33dBm(2W)Ant. Long Wire (L=21m) 8mHソフトウェア WSJT-X v2.0.1

送信と受信は、毎時偶数分から始まります。(00/02/04・・・58)

送信のチャンスは、2時間に2分ごと、計60回ありますので、その60回のうち、何回を送信にあてるのかを「%」で入力します。ほとんどの局で20%又はそれ以下、あるいは受信のみの参加です。

7MHz帯(40m)WSPRの場合、2W以下ということがほとんどです。これでも、北アメリカ、メキシコ湾あたりはよく届き、中国、ロシアにも受信されます。ブラジルまで、受信されることがよくあります。夜間の7MHz帯だと、2W(33dBm)で8500-9500キロ飛んでいるときがよくあります。ロングパスでウルグアイまで届くこともしばしば。

サンフランシスコの海岸局(現在は受信サイト)「KPH」によく拾ってもらえるので、そこの電波較正がかなり安定していいものを使っているものですから、実際の当局の較正度合いを見るのにも使っています。

自局で受信した信号はWSPRの信号を整理するサーバー「WSPRnet.org」へネット経由で送信し、各局の信号と突合します。アヤシイデータがあれば、WSPRnet.orgでは表示されません。(割り当てがないコールサインを出した局など)

これまでに、当局が受信している信号(各局→JQ1MSQ)
(11:15UTC 20:15JST現在 WSPR 40m/7.0386MHz)

TimestampCallMHzSNRDriftGridPwrReporterRGridkmaz 201…

無線のアンテナがテレビの電波を吸い取るという誤解との戦い

最近はテレビがデジタル化されて、意外と混信はなくなってきていると思われる、インターフェア電波受信障害・通称「アイ」。

アナログテレビの時代は、かなり、インターフェアで怒鳴り込みを受けた諸氏も多いと思います。

現在でも、旧型のUHFアンテナにアナログ放送用のプリアンプ(UHFブースター)をかませたテレビへの受信障害があるようです。

主に430MHz帯で、旧VHF-TV受信地域。急に地デジ化したので、安価なブースターだと、ローパスフィルタが入っていないか、ローパスの設定周波数が低すぎるらしいので、430MHz帯でナミ出してしまうと、ブースターに入って増幅のゲインが下がってしまうとのこと。

アマチュア局としては、どちらかというと、粗悪なLED照明のノイズや、消し忘れの港湾用アクティブタグ、自動車の空気圧検知システムの混信が、アマチュア局側で多く受信されるので、こちらのほうが本来問題ではないのか?と思うこともあります。

はじめてのTVI(テレビ受信障害) 開局間もない1984年夏。いきなり怒鳴り込まれましたね。近所のオジサマに。

おっしゃることは簡単で、「お前がアマチュア無線なんかやらなかったら、ウチには障害なんて起きないんだ!」・・・あらま。この時点で、お怒りモードです。今はそのお家はありません。更地になっちゃいました。

受信障害の出どころは、当然ウチにありまして、50MHz帯で、2倍波になる100MHz付近、昔のNHK東京総合・教育に障害が出てしまったようです。

しかし、いくら、停波するといっても話を聞いてもらえないんですよ。撤去しろの一点張りで。なぜ?

単純に、ナミを出さなきゃいい話ですし、そもそも、障害が出たら運用を中止するのは法令事項なので、もちろん責任を取って運用中止としました。

 お話を伺っていくと、

オタクのアンテナが、ウチのテレビの電波を吸い取ってしまうので、ウチのテレビに電波が回ってこない

・・・・いや、そういうことはないんですけどね。理論的に説明するとなると。電界強度とか・・・余計、叱られそうな勢いです。

そうこうしているうちに、さらにヒートアップされるのは目に見えているので、間髪入れず、

「対策の方法はあります。お家の中でに入らせていただき、フィルターを入れさせていただけませんか?」

と、ご提案。
この提案でコケると、工事さえさせてもらえな…

流星反射通信 メテオスキャッターとは?

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大規模な流星の時期には早いのですが、わりと、冬の流星反射通信(MSK144)運用のエントリが読まれているようなので、ポンチ絵を作りながら、JQ1MSQ風に解説していきます。
流星群の地球との接触のイメージ
以前のエントリで、「地球にテープが接触したようなもの」と表現したのですが、JQ1MSQのアタマの中で描いているのが、上の図です。

流星群の生成については、天体の専門ではないので省きますが、地球が太陽をめぐっている最中に、流星群とよばれるチリやら石ころのたぐいの割と集まった帯=「流星群」が地球をかすめていくように通過していきます。

(地球を周回する衛星のような軌道ではなく、太陽を周回する軌道を地球も流星群も持っていますので、相対運動の結果として、おおざっぱにいうと、「回転している球体にテープ状に接触する」ようなイメージになります。)

流星群の範囲はそれぞれの流星群によって異なります。長さも幅(太さ?)も異なっています。また、地球にどんな角度でかすめていくのかも、そもそもの流星全体としての質量も流星群によって違いますし、次に地球に接触するとき、その間、どんなことが流星群に起きていたのかは観察や考察はされているもののよくわかっていないことが多いとされています。

夜間観測できる流星群は、半日後には観測できないことが多いです。流星群の軌道が地球の夜側方向だけテープのように地球に接触していくためで、逆に軌道によっては昼側にしか観測されない昼間流星群というものもあります(流星反射通信や電波観測はできます)。

流星が地球大気に突入すると 宇宙空間の石ころやちりなどが、地球大気に突入すると、摩擦熱で高温になります。周辺の空気分子も高温になります。この高温になる過程で、空に反射材となるイオン化された空気分子やちりの成分などでできた、「けむり」のようなものができると考えられています。

この「けむり」は、電離層と同じような性格を持っていて、きわめて局所的ながら、電磁波(電波)を反射させることができます。(と考えられています)

電波をどうやって反射させるのか? 電磁波は「ナミ」であって「ツブ」であるともとらえられるので、この、流星のけむりに向かって発射して反射させます。波長に対してけむりの大きさがどうかということではないです。

日本のアマチュア無線の流星反射通信(流星バースト通信、メテ…

FT8に必要なPC内蔵時計の時刻合わせ

Windows PCの標準の時刻合わせ機構は、かなりずれているのはご存知の方も多いと思います。同期の方法が実にあいまいで、FT8運用では支障が出るくらいズレがひどいです。

マイクロソフトのNTPサーバが悪いとかそういうことでもなさそうで、要は、Windowsとしては、だいたいあっていればOKくらいのことしかやっていないのです。2~3分のズレはザラです。ネットにつないでいない状態でスタンドアロンでは、とんでもなくズレます。

FT8における「時刻」は重要 FT8は15秒間送信、15秒側受信のセットです。そのため、次の2種類のセットを使う局が存在します。

毎分00秒送信→15秒受信→30秒送信→45秒受信毎分00秒受信→15秒送信→30秒受信→45秒送信
それぞれ開始時刻で、送信時刻と受信時刻の同期がとれていなければなりません。誤差は許されていますが閾値(ある値)を超えるとデコードできなくなります。

そこで、毎送信時刻から0.2秒程度のディレイ(遅れ)を発生させ、リグの各回路に突入電流やら何やら、全部OKになったかなぁくらいのタイミングで、実際の変調させる信号を発生させます。(WTJT-Xのデフォルトでは+0.2秒にセットされています。)

1.5秒程度以上のズレがあるとデコードしなくなる WSJT-X開発チームボスのプリンストン大学のジョー・テイラー先生によるリファレンスには、ディレイは何秒以下だよ!と書いてはあります。

実際の運用においてはリファレンスよりも長めでもデコードできます。しかし、おおむね相手局の時計よりも1.5秒以上の進み遅れが生じると、どんなに信号が強くてもデコードしなくなってしまいます。これは、FT8が各局が時刻同期していることを前提にエンコード(信号生成)を行うためです。(誤り訂正などが、時刻情報と一緒になっているとか。)

送信時間は13秒程度で、その後2秒程度のインターバルがあります。(受信側のデコード演算時間としても使われます)

PCの内蔵時計が狂っていて、遅れたり早まった送信をしてしまうと、ただでさえ信号受信後、2秒程度しかPC側でデコード演算にあてていませんから、デコードすることができなくなることがあります。

PC内蔵時計を常時±150ms程度の誤差に収める PCの内蔵時計は、内部のジェネレーターを基準にカウントしているもので、あまり正確さは求め…

全市全郡コンテスト2018 PA部門9位!

2018全市全郡コンテストの結果発表がありました。JQ1MSQはPA部門9位。JARLコンテストで部門別ヒトケタは開局以来初めてです。

チープな設備でも、オペレーションでカバーすればなんとかなるという証明になります。6mはヘンテナだし、430MHzはコリニアと移動用9エレ、HFはロングワイヤで参加いたしました。
PA部門とは電話(SSB, AM, FM)のみ出力10W(V/UHFは20W)以下シングルオペレーター(おひとりさま運用) という制限です。4アマ向けの部門と言っても差し支えないです。
雑感 ここ2~3年PA部門で全市全郡をオペしているのですが、なかなか12位前後で1桁になったことはありませんでした。初めて1桁の順位を取ることができました。
コンテスト当日の10月6日は、中国地方の日本海沖に台風25号があり、気温が上がりすぎたのか風でアンテナに影響が出たのか、例年よりもJA1←→JA3/4/5が取りにくく、1エリアでは10月なのに32℃を超える(東京)暑さの中で、移動局も、かなりヘトヘトという状況の中でのコンテスト実施でした。夏の西日本豪雨の影響も残っていたかと思います。
おまけに、最近は関東地方の小中学校では、体育祭の開催を春から秋に戻し、さらに自治体の催し物盛りだくさんというなかでは、10月は行事がたっぷりつまっています。なかなか、アマチュア無線のコンテスト・・・といっても、ご家族や地域のお許しはいただけないかもしれません。
何はともあれ、QSOいただいた各局に御礼申し上げます。参加局のオペレーターのみなさま、スタッフのみなさま、お疲れ様でした。

アマチュア無線は多少のカネはかかるが面白い

現役のころはムセンなんて、やる暇さえなくて、サービス残業しても、おカネだけは入るけど、使う時間さえないから貯まっていき、実際、どのくらい働いたかなんかよくわからない。なんで東京は終電が午前1時過ぎまであるのか、メトロはサービス良すぎなんじゃないんだろうかと思ったことが。さておき。

リグ(無線機)がないと始まらない さてさて、無線です。リグが高度化してまして、復調に専用プロセッサ(DSP)を使うのが、まぁまぁ当たり前になってきている昨今、やっぱりリグからして高いです。

リグはいいんです。1回買っちゃえば、結構使えますから。中古も結構出てます。

アンテナと設置後の安全・信用 アンテナです。いくら、リグがよくても、アンテナにカネをかけるか創意工夫をしなければ、飛ぶものも飛びません。

あと、安全と信用。ご近所に対して、迷惑施設みたいな言われ方をしないためにも、強風が吹こうが何が起きようが、とにかく、ボルト1個、おとなりの敷地に落ちただけで、大騒ぎされて大変な目に遭うことがあります。

インターフェア(受信障害)対策は自局の責任と負担ですが、逆に相手の機器が2次業務でアマチュアが1次業務ということもあります。(特にトラックのアクティブタグやタイヤの空気圧測定システム・・・結構あります)

アンテナだって当然タダじゃない JQ1MSQの場合、毎日がホリデー状態なので、屋根の上はやりたい放題になっています。安い材料をちまちまくっつけて、アンテナというか、ほとんど、「こどものひみつきち」状態ではあります。(んー、年齢は・・・1984年開局時に高1だったはずです。許してください勘弁してください。)

電気や高周波の基礎知識がないと、プロが使わないような部材で、アンテナを作る芸当はできないのですが、その「芸当」をやるにしても、とりあえずのカネはいります。たとえ数百円でも。

昨日は黄銅(真鍮)の細いパイプもろもろ4000円ばかり購入してきました。ソッチのほうでない人が見ると、タダのガラクタにしか見えないでしょう?たぶん。

「設備にかかるカネ」これは仕方がないです。アマチュア無線という趣味をするのに、最低限の初期投資を渋るわけにはいかない。ゼロではないです。

アンテナ部分だけは自由な工夫ができるので、メーカー製を極力排除した空中線をあげることが可能です。別にアンテナアナライザーとか、シミュレー…

いまさらBOINCなんですが Team "Ham Radio Operators"

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(気温が上がってきたので、今季のBOINCは終了)自宅には3台のPCがあります。いわゆる「ハンドメイドPC」ですが、リプレイスを繰り返しながら使っています。

もうそろそろ、マザーボードを変えないと時代遅れになってしまうのですが、サブPCとして、マザーボード、CPU、SSD、メモリをかませただけの実験マシンがありまして、電磁波ノイズを極力低減させたシンプルなものを組んでいます。無線のオペ用にしています。

母艦に、このほど、グラフィックボードが手に入ったので取り替え、余ったボードを、とりあえずサブPCに入れておいたのですが、使ってはいるものの、なんの計算もさせていないのでモッタイナイ。

モッタイナイから分散コンピューティングに使っちゃお モッタイナイのなら、「分散コンピューティング」ということで、普段は、USBで駆動するバカ高いサウンドチップでFT8などを楽しんでいるのですが、空いた時間を懐かしい「BOINC」に使ってやるべさと。

(FT8などの信号入出力を信頼性の高い外部USBのサウンドチップ(Sound Blaster製)にしているのは、リグへPC本体由来のノイズがのりにくいことと、リグからPC本体に信号を入れるときに、本体の筐体外でデコード処理してしまうので、これもノイズがのりにくく、対策もしやすいということからです)

BOINC再参戦とTeam "Ham Radio Operators"からの誘いBOINCのチーム対抗は、以前は「Team@MIXI」とか「Team 2ch」に入っていたのですが、このたび「Ham Radio Operators」という国際チームからお招きを受けまして、結果(科学計算の見返りにもらえるポイント=クレジット=功績値)のチーム合計に加担してくれないか?とのお誘いを受けたので、じゃ、「Ham Radio Operators」に貢献しましょう!Roger OM!ということで参加しております。

「BOINC」は科学計算のプロジェクト群で、一時期有名になった、「SETI@home」(宇宙人探し=故カール・セーガン先生が推進していたことで有名)、タンパク質の解析、ジカ熱などの疫病対策のためのプロジェクトなどがあります。

分散コンピューティング ある解決したい「課題」に対し、解析ソフトウェアと小分けしたデータをセンターから送って…