50MHz帯 Eスポ伝搬「キングソロモンの法則」

いよいよ春の寒波「寒の戻り」が終わると、5月には汗ばむ陽気となるのが、いつもの関東地方です。

ちょうど、伝播状況も本格的に北半球夏モードに変化し、50MHz帯では、よくEスポ(スポラディックE層、Es)が発生するようになります。Esといえばキングソロモンの法則。日本の50MHz帯界隈で知らない人はまずいない言葉です。

近年は、NICTで国内4ヶ所でEsの有無を観測していますので、イオノグラムの図を見たことがあるかもしれません。Esの出方の傾向は、最近はNICTの宇宙天気のサイトを参考にしている6mマンの方々が多いと思います。

ところで、JQ1MSQのコールサインが下りた、1984年は、アマチュア無線人口が爆発的に増える直前で、1年足らずでまっさらのJQ1シリーズが発給終了し、次のJS1シリーズが枯渇するのは時間の問題とされた頃です。

今では考えられないでしょうが、1990年前後は、DXでは21MHz帯がフィーバーしていまして、SSBのアシのフミバもなく、その道のプロでなければ入ってはいけないバンド、ビギナーは50MHzで修練を積んでから!とよく言われたものです。

その50MHz帯。大きすぎないアンテナサイズスケールと工夫のしがいのあるバンドとして、かなり運用マナーにうるさく技術志向があるクセのあるOMさん方に揉まれて育てる式だったため、こういう変な嗜好をもつJQ1MSQのような局が出てきてしまうのですが。

さて、伝搬です。キングソロモンの法則でしたね。春から夏、秋口までは「Eスポ」と呼ばれる、電離層の不思議な反射現象がおきます。E層の高さでおきるようなので「スポラディックE層」(Eスポ、Es)と呼ばれます。

ただでさえ、ヒマな高校生の夏休みでしたので、だいたい午前9時ごろから昼、夕方でいったん落ち着いて夜間ポッとでる、一見ランダムに見えるEスポの存在が、非常に楽しかった思い出があります。夏補習ってなに?おいしいの?でぶっちぎってましたから。(受験戦争は現在以上に激しかった頃の時代に、なんとものんびりした高校生活。)

そのころ、ローカルの仲間内では、

  • どうも九州~南西諸島に低気圧や前線がくるような気圧配置になると関東は安定したEスポがおきるらしい。
  • JA1←→JA8へは東北に前線がかかるとパスが通るらしい。
  • この現象は、キングソロモンの法則というらしい。
  • キングソロモンの法則の提唱者はクリヤマOM(JA1KS:栗山晴二氏)というらしい
  • K=King S=Solomon サフィックスのノリでつけたらしい。


嘘か真かはよくわからなかったのですが、1985年くらいのJARLニュースかCQ誌にも紹介されたことが記憶にあって、そういうものが、演繹的にではあるものの提唱されていたのは確かです。

地表付近の気圧配置の状態と、E層が存在する、高度100Km程度の高層気象とは、垂直連続的なつながりはあっても、だいぶ違うことが現代ではわかってきています。しかし、栗山OMはEsが出るたびに、気象台に天気図を取りに行ったりと涙ぐましい努力をされて、前線とEsの関係を紐解いていったとのこと。

あまり、今、キングソロモンの法則を声高におっしゃられる方は少ないのですが、アノマリー的な目安としてキングソロモンの法則は、今も6mマンを中心に生きています。

キングソロモンの法則という言葉を知らない6mマンがいたとしたら、モグリとしか言いようがないと思うのですが、そのくらい、よく知られたものです。

しかし、北関東と北埼玉付近でローカル局というと、西は群馬県の太田市から東は小山市・筑西市あたりまでを指していて、ちょうど渡良瀬川・利根川流域にあたるので、「渡良瀬84er'sアマチュア無線クラブ」という高校生を中心にしたアホっぽい名前のクラブを立ち上げたりしていました(一応、JARL栃木県支部所属でした。それもコンテストの点数をみんなで稼ぎたいので、クラブナンバーをもらいたかったというだけ。)。今もある、まんなかくらぶの協力組織みたいな関係でした。あ、消滅してますよ。

アノマリー(英語:Anomaly)とは、ある法則・理論からみて異常であったり、説明できない事象や個体等を指す。 科学的常識、原則からは説明できない逸脱、偏差を起こした現象を含む。(Wikipedia)=証券や外国為替の用語です。

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